廿日市市“替え玉”殺人 被告の上告棄却 最長の懲役30年確定へ 広島

広島

自身にかけた保険金を得るために、身代わりとして大学生を殺害した罪に問われる男について、最高裁が上告を棄却したことがわかりました。有期刑で最も長い懲役30年の判決が確定する見通しです。

34歳の男は2021年11月、広島県廿日市市のホテルで愛知県の大学生安藤魁人さん(当時21)にアルコールを大量に摂取させるなどして殺害した罪などに問われています。

最高裁は18日、男の上告を棄却しました。

異議申し立てをしなければ有期刑で最も長い懲役30年の判決が確定します。

男は去年7月、一審の広島地裁で「6億円を超える保険金目的の替え玉保険金殺人であり、金目当てで人命を奪う極めて悪質な事案」として、懲役30年の判決を言い渡されました。

さらに去年11月、二審の広島高裁でも「生命保険契約を締結していた事実がありインターネットの検索履歴と現実の行動が結びついていることから替え玉保険金目的の殺意が認められる」として控訴を棄却されていました。