着物を売りたいと思った時に、どんな着物でも買取してもらえるわけではありません。
状態や種類によっては買取が難しい場合もあります。
しかし、買取不可とされる着物にも例外的に対応してくれる業者が存在します。
この記事では、買取できない着物の特徴を解説し、さらにどんな着物でも買取してくれる業者についてもご紹介します。
着物を売る際の参考にしてみてください。
- 買取できない着物にはシミや汚れ、虫食い、サイズの問題などの特徴がある
- どんな着物でも買取してくれる一番おすすめの業者は、証紙無しや紋入りOKの「福ちゃん」
- 「福ちゃん」で買取できないなら、リメイク用の販売ルートを持つ「着物10」もおすすめ
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引用元:福ちゃん着物買取の公式サイト
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買取できない着物の特徴とは?
買取が難しい着物の主な特徴は、以下の6つです。
着物の買取条件を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
シミや汚れが目立つ
着物にシミや汚れがあると、買取価格が大幅に下がるか、買取自体が難しくなることがあります。
油性のシミやカビの跡が目立つ場合、クリーニングでも落とせないことが多いため、買取不可になることが多いです。
軽度のシミであればクリーニングで取り除くことができるかもしれませんが、古いシミや広範囲にわたる汚れがあると難しいでしょう。
着物の生地の状態によっても影響が出るため、注意が必要です。
虫食いや破れがある
虫食いや破れのある着物も買取が難しくなります。
シルクやウールのような自然素材の着物は虫に食われやすく、穴が開いてしまうことがあります。
修復に多額の費用がかかるため、買取業者は敬遠する傾向があります。
小さな破れやほつれであれば、修復して再販売することもありますが、目立つ場所に大きな破れがあると、買取は困難になるでしょう。
強い臭いがついている
カビやタバコの臭いが染みついている着物は、買取が難しいことがあります。
臭いを完全に取り除くには専門のクリーニングが必要で、その費用が買取価格を上回る可能性があるためです。
一度着物に染み付いた臭いはなかなか取れないことが多く、そのため買取不可となるケースが少なくありません。
適切な保管方法での臭い防止が重要です。
ウールやポリエステルなど化学繊維製
着物は伝統的にシルクやコットンなどの自然素材で作られることが多いため、ウールやポリエステルといった化学繊維製のものは買取需要が低いです。
安価な素材で作られた着物は再販価値が低いため、買取業者も敬遠しがちです。
ただし、リメイク用素材として利用できる場合もあり、その際は買取の可能性が出てくることもあります。
喪服や家紋入りの着物
喪服や家紋が入った着物は、用途が限られているため、需要が低いです。
他家の家紋が入っている場合は、そのままでは再販できないため、買取が難しいとされています。
家紋の除去や別の模様への変更ができる場合もありますが、手間と費用がかかるため、買取価格に影響します。
サイズが小さい着物
アンティークの着物や古い時代の着物は、現代の体型に合わないことが多く、サイズが小さいため買取が難しいです。
着丈や袖丈が短いと再販が難しくなるため、買取対象外になることがあります。
ただし、アンティークとしての価値がある場合や、特定のデザインに需要がある場合は例外もあります。
なぜ一部の着物は買取不可になるのか?
買取できない着物の理由は、以下の4つです。
それぞれの理由について詳しく解説します。
需要が低いため
特定の種類の着物は、現代の生活様式に合わず、需要が低いことがあります。
例えば、喪服や家紋入りの着物、化学繊維で作られた着物などは、市場での需要が少ないため、買取が難しくなります。
また、流行に左右される柄や色合いの着物も、需要が低くなる場合があるため、注意が必要です。
修復やクリーニングのコストが高いから
シミや破れなどがある場合、修復やクリーニングに多額の費用がかかることがあります。
買取業者にとっては、それらのコストを考慮すると利益が出にくいため、買取を断ることが多いです。
特に伝統的な技法を使用している着物や特殊な素材の場合、その修復には専門的な技術が必要で、さらにコストが上がることがあります。
保管中のトラブルリスクが高い
カビや虫食い、臭いが強い着物は、保管中に他の在庫品に悪影響を及ぼすリスクがあるため、買取業者はリスク回避のために買取を避けることがあります。
特に高温多湿な環境では、カビや虫の発生リスクが高まります。
保管に特別な注意が必要な着物は、その分買取価格に反映されることがあります。
家紋や特殊なデザインがネックになるから
他家の家紋が入った着物や特殊なデザインの着物は、買い手が限られているため、再販が難しいことがあります。
家紋を除去するか、新たに刺繍を入れ直すといった手間がかかるため、そのコストが買取価格に反映されます。
買取できない着物の具体的な例
ここでは、実際に買取が難しい着物の具体的な例を挙げ、それぞれの特徴について詳しく説明します。
虫食いが激しいウール着物
ウール素材の着物は、特に虫に食われやすく、穴が開いてしまうことがあります。
虫食いの被害が大きいと、修復が難しいため、買取が困難になることが多いです。
虫食いの防止には適切な保管方法が必要ですが、一度被害を受けた場合は修復が難しいことが多いです。
長期間保管でカビ臭がする着物
長期間保管されていた着物は、湿気やカビにより臭いが付着することがあります。
このような着物は、臭いを取り除くのが難しく、買取が難しいとされています。
湿気を避けた保管場所の選定や、定期的な換気が重要です。
家紋が他家のもので入っている喪服
他家の家紋が入った喪服は、着る機会が限られているため再販が難しいです。
家紋の除去や変更には手間がかかるため、買取不可となることが多いです。
特に伝統的な喪服は、使用される場面が限られているため、需要が少ないです。
身丈が極端に短いアンティーク着物
アンティーク着物の中には、現代の体型に合わないほど身丈が短いものがあります。
このような着物は、再販が難しく買取が困難です。
ただし、デザインや柄に希少価値がある場合は、アンティークとしての価値が認められることもあります。
古い着物でも買取してもらえるケースとは?
買取が難しいとされる古い着物でも、一定の条件を満たせば買取可能になることがあります。
ここでは、どのような場合に古い着物が買取対象となるのかを詳しく解説します。
有名作家の作品や伝統工芸品
有名な着物作家が手掛けた作品や、特定の地域の伝統工芸品であれば、古くても高価買取が期待できます。
これは、作家の知名度や作品の芸術的価値、伝統工芸品としての希少性が評価されるためです。
例えば、友禅染や江戸小紋といった伝統的な技法を用いた着物は、コレクターの需要が高く、保存状態が良ければ高額で取引されることがあります。
作家のサインや証紙が付いている場合は、さらに価値が上がることもあります。
希少な柄や技法の着物
市場にあまり出回っていない希少な柄や、独自の染色技法を使用した着物は、古くても高く評価されることがあります。
特に、絶版となっているデザインや廃れた技法で作られた着物は、コレクターの間で人気があります。
こうした着物は、一般的な需要に関係なくコレクターや愛好家の間で価値が認められ、買取価格が高くなることが期待できます。
保管状態が良好でほぼ未使用のもの
古い着物でも、保管状態が非常に良く、シミや汚れ、虫食いなどが見られない場合、買取される可能性が高まります。
特に、未使用に近い状態で保存されている場合や、元々高級な素材を使用している場合は、買取価格が上がる傾向にあります。
保管状態の良さは、着物の寿命を大きく左右するため、日頃から適切な保管を心掛けることが重要です。
湿気を避けた保管環境や、定期的な風通しが推奨されます。
リフォームやリメイク需要があるもの
古い着物をリフォームして現代のファッションアイテムとして再利用するリメイク需要も存在します。
このような場合、特にデザインや色使いがユニークな着物は人気が高く、買取されやすいです。
リメイク目的での需要がある場合、汚れや多少の傷があっても素材としての価値が認められ、買取が行われることがあります。
リメイクに使いやすい素材や柄を選ぶことがポイントです。
汚れやシミがある着物は買取できるのか?
汚れやシミがある着物は一見買取が難しそうに思えますが、実際には状態やシミの種類によっては買取されることがあります。
ここでは、その条件について詳しく解説します。
軽度のシミはクリーニング次第で可能
軽度のシミや汚れであれば、クリーニング次第で取り除ける場合があり、買取が可能です。
特に、シルク素材や手描き染めの着物など、素材の価値が高いものは、クリーニング後に再販されることがあります。
ただし、シミが生地の奥深くに浸透している場合や、染み抜きに特殊な処置が必要な場合は、買取価格が下がることがあります。
買取を依頼する前に、クリーニングを検討するのも一つの方法です。
伝統工芸品や有名作家ものなら買取可能性が高い
伝統工芸品や有名作家が手がけた着物であれば、多少のシミや汚れがあっても買取の対象になる可能性があります。
これは、作品の持つ希少性や芸術的価値が評価されるためです。
こうした着物は、多少のダメージがあっても修復されることを前提に買取されることが多いため、査定に出してみる価値があります。
特殊な素材や染みが大きい場合は難しい
特殊な素材で作られた着物や、大きなシミがある着物は、クリーニングでも取り除けないことが多く、買取が難しい場合があります。
特に染料が定着しにくい素材や、汚れが広範囲にわたる場合は、修復に多大なコストがかかるため、買取不可となるケースが多いです。
事前に状態を確認し、修復の見込みがあるかどうかを判断することが重要です。
どんな着物でも買取してくれる業者の特徴
状態にかかわらず広範囲の条件で買取を行っている業者の特徴は、以下の3つです。
「どんな着物でも買取」を行っている業者の特徴について解説します。
リサイクル品の取り扱いに慣れている
リサイクル品を専門に取り扱っている業者は、傷や汚れのある着物でも買取を行うことが多いです。
これらの業者は、着物をリメイク素材やリサイクル素材として利用するため、状態に関係なく買取が可能な場合があります。
そのため、リサイクル業界に特化した業者を選ぶことで、古い着物や汚れがある着物でも引き取ってもらえる可能性が高まります。
リメイク用や素材としての販売ルートを持つ
リメイクや素材としての利用に特化した業者は、通常の着物買取業者よりも幅広い状態の着物を買取対象としています。
特に、デザインや色合いがユニークな着物は、リメイク素材としての需要が高いため、状態が悪くても買取してもらえることがあります。
リメイク目的であれば、通常の査定基準とは異なり、素材の質感や柄の魅力が重視されることが多いです。
幅広い条件で買取を行うことを宣伝している
「どんな着物でも買取します」といった宣伝を行っている業者は、買取のハードルが低く、他の業者が断るような着物でも買取してくれる可能性があります。
これらの業者は、リサイクル素材や海外市場での再利用など、さまざまな販売ルートを持っているため、多種多様な着物を取り扱えます。
そのため、状態に関係なく査定を依頼できる点がメリットです。
「どんな着物でも買取」してくれるオススメ着物買取業者3選
ここでは、状態にかかわらず幅広い条件で着物を買取してくれるおすすめの業者を3つ紹介します。
それぞれの特徴を確認し、自分の着物に合った業者を選びましょう。
福ちゃん|証紙無しや紋入りOK
引用元:福ちゃん
「福ちゃん」は、証紙が無い着物や紋入りの着物も買取してくれる柔軟な対応が特徴です。
他の業者が断るような着物でも積極的に買取を行っており、状態にかかわらず査定を受け付けています。
無料で査定をしてくれるため、気軽に問い合わせてみましょう。
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バイセル|上場企業が運営元で安心して利用可能
引用元:バイセル
「バイセル」は上場企業が運営しているため、安心して利用できる業者です。
着物の買取に関しても専門のスタッフが対応しており、しっかりとした査定を行ってくれます。
幅広い種類の着物を取り扱っており、査定も無料で行ってくれるため、買取を考えている方におすすめです。
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着物10(旧:ヤマトク)|値段がつかない着物も無料引き取り
引用元:着物10
「着物10」は、値段がつかない着物も無料で引き取ってくれるサービスを提供しています。
古い着物や汚れがある着物でも、リメイク素材や海外への輸出用として取り扱っているため、買取の可能性が高いです。
また、送料が無料で手軽に利用できる点も魅力の一つです。
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着物の買取を依頼する際の注意点
着物を買取に出す際の注意点は、以下の3つです。
より高い買取価格を得るために、注意点を押さえておきましょう。
事前にクリーニングしておく
汚れやシミがある着物は、クリーニングをしてから査定を依頼すると買取価格が高くなることがあります。
特に高級な着物や希少価値のある着物は、きれいな状態で査定を受けることで査定額が上がる可能性が高まります。
ただし、クリーニング代が買取価格を上回る場合もあるため、着物の価値に応じて判断することが重要です。
査定前に家紋やサイズなどの情報を伝える
家紋やサイズは、着物の査定において重要な要素となります。
特に家紋が入っている場合は、その価値や需要が査定に影響を与えるため、事前にしっかりと情報を伝えておくことが大切です。
正確な情報を提供することで、スムーズな査定が可能になります。
複数の業者に見積もりを依頼する
複数の業者に見積もりを依頼することで、買取価格を比較できます。
業者によって査定基準が異なるため、より高い価格で買取してもらえる業者を見つけられるでしょう。
同じ着物でも、業者の取り扱い方針や査定スタッフの専門性によって買取価格に差が出ることがあるため、複数の業者に査定を依頼するのがおすすめです。
まとめ:買取できない着物の特徴と対応策
買取できない着物にはシミや汚れ、虫食い、サイズの問題などさまざまな要因があります。
しかし、条件次第では買取が可能な場合もあるため、適切な業者選びが重要です。
事前にクリーニングを行い、複数の業者に査定を依頼することで、より高い買取価格を目指すことができます。
着物の買取を検討している方は、本記事を参考にして、賢く対応してみてください。