#302 昭和の地図を手に巡る「エキキタ歴史探訪」
2016年05月28日
再開発がすすむ広島駅北側を歩きます。
和菓子の老舗が多いこの界隈。甘い匂いに誘われ、ガード下近くの扉を開けるとそこには、和菓子工場が!創業64年の行森商店は、スーパーなどに卸すおはぎや赤飯などを製造販売。創業時から変わらない昔ながらの手作りおはぎに舌鼓。
そして広島東照宮の入口で、歴史家の田邊さんと出会います。田邊さんによると、明治23年、広島駅の北側には広島東練兵場が設置され、約500人の兵隊が軽飛行機やグライダーの滑空訓練を行っていたのだといいます。
原爆投下時、爆心地から東北へ1.8kmのこの場所には多くの市民が避難しました。
東照宮も原爆の熱風によりほとんどが焼失しましたが、兵隊さんの消火活動により瓦葺きの唐門は戦火を免れたのだといいます。
田邊さんの案内で、戦争遺跡が残るという二葉山へ。
石垣の上にあったのは、敵機を打つための高射砲の砲座。さらに洞窟も発見!そこにはかつて、本土決戦の洞窟司令部があったのです。
軍事基地だったこの界隈、実はそれ以前には、綿畑が広がっていました。
デルタの湿地で塩分が多く米作には適さなかったため、綿が生産されるようになったのだと言います。
昭和24年の地図にも綿工場の文字が...。2人はこの界隈に今も残る綿工場「山陽綿業」を訪ねることに...。山陽綿業は、来年創業100周年を迎える老舗で、今も70年前の機械で布団綿などを作り続けています。
さらに、鎌倉初期に創建された鶴羽根神社へ。
昭和24年の地図には鶴羽根神社の側に「二葉ホテル」の文字が!
その場所を訪ねてみるとそこには「料亭二葉」が!女将の石井さんにお話を伺うと、ここは戦後、復興の仕事で訪れた国の役人のための宿泊所として使用され「二葉ホテル」と呼ばれていたのだとか。エキキタの知られざる歴史を紐解きます。
さらに、「熟年あっぱれ塾」では、誰にも言えない「排尿トラブル」。頻尿・尿漏れについて学びます。「湯見かおる」は、広島市南区の銭湯へ。お風呂で絆を深める親子に出会います。
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